秋のお彼岸には「おはぎ」、春のお彼岸には「ぼたもち」を
仏様にお供えし、後で自分たちもおすそ分けしていただくと
いうものでした。
まず「おはぎ」と「ぼたもち」の違いは呼び方が違うこと以外に、
「おはぎ」は粒あんで作り、「ぼたもち」はこしあんで作った
ものだという違いがあるだけです。
昔は厳密にはそのようにいわれていましたが、今はどちらも
「おはぎ」というように呼ぶ人も多いのではないでしょうか。
さて春のお彼岸というとその年の春分の日を中心にした1週間を言い、
秋のお彼岸の場合は9月の秋分の日を中心とした1週間を言います。
この期間にお墓参りに行くときに「おはぎ」や「ぼたもち」を
お供えするわけですが、どうしてもお墓参りに行けない場合は
お仏壇にお供えします。
お彼岸に故人のご家族のところに「おはぎ」をプレゼントすることで、
「お仏前に供えてください」という気持が伝わるはずです。
ただ、現在では、おはぎがいっぱいあっても食べきれず保ちも悪いので、
保ちのいい和菓子を贈る人が多いようです。
[ロイヤルガストロ] 創業大正元年 会津100年の歴史を知る老舗のおはぎ(御萩)会津 壱百年おは… |
最近はお仏前にいろいろなお菓子をプレゼントする人も多く、
洋菓子を贈る人もいます。
しかしまだ多くの場合は、「おはぎ」からさほど遠くないタイプの
あんこの入った和菓子系のものが人気があるようです。
昔から春分の日と秋分の日は故人との思いが通じやすい日と
言われているため、このようなお供えをするようになったと
言われています。
これからもこのように素敵な風習は日本人として守って
いきたいものの1つではないでしょうか。