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偶数月に心の籠った贈り物、あの日の一通の手紙

公開日: : 思い出のプレゼント

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人と人を繋ぎ、相手側に想いを伝える贈り物。会社関係のお付き合いから、親しき方と送り主は其の時々によって変わります。

 

冠婚葬祭の引き出物から香典返しも言わば、その一つで儀礼的な要素の強いものから、心より幸多からん事を願っている贈り物と送り主の想いにより変わってきますが、基本的には良い意味の方が多数を占めていると思います。

 

何故ならば、わざわざ大切な金銭を支払い物を買うのですから嫌いな人に贈る必要が無いからです。時には酷く憎しみを抱く人に余り良くない偶数とされる4の付く日に嫌味な物を贈る方も居ると思いますが、さすがに小数派でしょう。

 

誕生日や入園入学などの、お目出度い日に差し上げる人の事を考えて喜んで頂ける物を贈るのが普通でしょう。昔の知人に聞いた話しの中で素敵な事が有ったそうです。

 

その方は産まれた頃から身体が弱く、子供の頃は風邪をひいては入院、眼も悪く病院の医師には生まれつきの慢性だから手術も出来ないので手の施しようが無く数年後には失明しますと告げられたり、その合間に別の病気にて2度の手術も受けての入院退院を繰り返す日々だったそうです。

 

しかも片親の母子家庭で、母親は治療費をつくる為に昼夜働き詰めの毎日を過ごして居られたそうです。今のように法律が整備されていない時期なので、余りの貧困差に涙も渇れて出ない状況の中、子供を助けたい一心で何とか頑張って来れたらしいのです。

 

食べるお米も無くて職場で出される、1日1食の賄いご飯だけが生きて行く糧で他は水道水を飲み、お腹を満たしながら合間に子供の病院へと見舞いに行っていたのだそうです。

 

そんな生活が何年も続き、もう身も心も疲れきって虚ろな精神状態に陥り、子供と一緒に心中を計り掛けた時に、もう一人の子供が母親に一通の手紙をくれたそうです。

 

奇しくも、その日はクリスマスの日でした。小さな女の子は、クリスマスプレゼントの代わりに手紙を書いたとの事、その内用は一言、いつも有り難うだけを綴って有るだけの文字、けれど母親には涙が溢れて止まら無かった程の大切な贈り物だったそうです。

 

もう一度、子供達の為に頑張ろうと心中を思いとどまれたのでした。実は身体の弱い男の子には、お姉ちゃんがいて母親が昼夜働いている間、いつも一人で留守番をしていて、職場の賄いご飯を半分残しては持って帰り、食べさせて夜の職場へと通っていたのです。

 

女の子は小さいながらも病気の弟や母親の心配をしながら薄汚れた借家で一人、寂しさに堪えながら少しでも母親の為にと部屋の掃除や洗濯をしながら昼仕事から夜仕事に行く合間に帰って来る母親を待ち侘びての日々だったのです。

 

その日から母親は心が折れそうな時は偶数月の日を思い返して頑張っていました。入退院を繰り返していた男の子も小学1年生に成り、身体も少し体力がつき病気も日々回復に向かっていき、これならば大丈夫だと母親は遠く離れた実家へと引っ越しをする覚悟を決め、疎遠であった祖母に連絡、借家を手配してもらい母子で引っ越したのです。

 

実家と云っても祖母も貧しい借家暮らしに新しい祖父と一緒に暮らしていたので、供に住む事は無いのですが、働きに行っている間は、祖母が子供達に、ご飯を食べさせてくれるので本当に助かったそうです。

 

男の子も田舎の綺麗な空気を吸ったお陰か、身体も元気に成り、医師から失明すると言われた眼も少し回復してきたのだそうです。相変わらず貧しい生活は変わらずでしたが、子供達も生まれつき貧困の中で育ってきているので、何の苦も感じず、貧しくても楽しい我が家を合言葉に、すくすくと育っていきました。

 

元が良い生活をしていて急に貧困に成ったのなら実に不便を強いられた苦しい生活でしょうが、この家族の場合は元からの貧困者です、家にトイレが無くて当たり前、布団が一組しか無いのも当たり前、テレビやガスコンロに冷蔵庫が無くて当たり前なのです。

 

テレビが見たい時は近所に行って見せて貰えば良いですし、ガスコンロが無くても釜戸に薪をくべれば料理が出来ますし、タライが在れば風呂に成るのですから。大切なのは親子三人が一緒に暮らす事なのだそうです。

 

月日が流れ病弱だった男の子も大人へと成長し、今だに眼は見えていて元気に働いています。あの頃の、あの日以来、冬の雪降る最中でのクリスマスの出来事は、今だに母親の心に焼き付いていて、偶数月になる度に思い出すそうです。

 

人には其々の想いの籠った色々な形の贈り物があるのです。そこには人を幸せに導く力が宿っているのです。

 

真夏の暑さに身体を労って欲しいとの意味を込めた暑中見舞いや、御家族が元気で素晴らしい年をお迎え下さいの意味を込めたお歳暮、産まれて来てくれて有り難うの意味を込めた誕生日等、昔からの慣わしには大切な意味が込められているのです。

 

小さな女の子が書き贈った、たった一通の手紙が、この家族を救ったのです。そして其処には愛が生まれます。皆様にも幸ある贈り物を。

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