人は一生の内で、必ずと言っていいほど、多くの他人との関わりを持つことになると思います。「人は一人では生きていけない」という言葉が存在するように、絶対にたくさんの人達との関係があった上で人生は過ぎていくと思うのです。
もちろん、ジャングルに捨てられ、そのジャングルに住む人間以外の動物などによって育てられたというケースであれば、他の人達との関わりを持たずに人生を過ごすことになる訳ですが、現実的にその様なケースはほぼ存在しないはずです。
つまり、現代ではほぼ全ての生を授かっている人々は、それぞれで大小はあれども、互いに何かしらの関係をもつことになります。人間関係があると、そこには喜怒哀楽の感情が生じると考えます。
多くの人達は、人間関係を形成する中で他人に対して、喜び・怒り・哀しみ・楽しさなどの感情をもつと思うのです。他の人の行為に対してそうした感情を持つこともあれば、自分が行う行為によって他人にそうした感情を与えられるということを経験したことは誰にでもあると思います。
そして、喜びや楽しさが生じる行為であれば人は歓迎しますが、怒りや哀しみが生じる行為は人は避けたいと思うのが普通ではないでしょうか?
特に怒りや哀しみの感情というのは、大きくなり過ぎたりしてしまうと犯罪などにもつながってしまうと考えられ、社会的に見ても好ましくない状態を引き起こしたりします。
もしかしたら、過去の歴史上で起こった戦争なんかもこうした人間の感情が引き金だったのかもしれません。ということは逆に、喜びや楽しさを感じさせる行為は人間の社会にプラスに働くということではないかと思います。
大多数の人が、喜びや楽しさを感じられる様に、人間の社会は形成されてきたのではないかとも考えられます。古くから演劇や喜劇といった娯楽が存在していたのも、多くの人々にとってそれが楽しく感じるものであったからではないか、という風にも考えられるのではないかということです。
身分の高い人、低い人がしっかり区分けされていた過去でもそうなのであれば、より人は平等であるという精神が根付いているであろう現代では、社会の仕組みが自然と人間の喜怒哀楽を調節されるようになされているのではないかと、根拠は示せませんが思いました。
プレゼントの出番
話を戻しまして、プレゼントという生活上で身近に感じるものについては、その出番が多くあると思われます。例えば、誕生日や結婚記念日などに必ずと言っていいほど付いてきます。
何かのお祝いごとに対して、他の人がおめでとうの意味を込めて「モノ」を無償で相手に渡すのが典型的なプレゼントだと思います。
世の中にはたくさんの人がいますので、その全ての人がプレゼントをもらったり、渡したりする機会があるのだと考えると、常にそのプレゼントというモノの出番が世界中どこかで存在しているともいえるのかもしれません。
子供の頃は親から、思春期の頃は男女間であったり友人間といった他人同士で、結婚後は親となった自分から子へと、ざっと人の一生でプレゼントの出番を考えてもすごくありそうだなと思います。
ただし、その中身もいろいろあります。プレゼントをもらった相手がそのプレゼントを気に入らなかった場合などです。特に親子間などの血縁関係のある者同士の時より、他人同士でのプレゼントのやり取りにおいてこのケースがあるとちょっとした悩み事になります。
プレゼントはもらったら目の前で開けるのが当然なのか?
プレゼントは、もらったら目の前で開けるという行為をするのが普通のことになっています。渡した方は相手の喜ぶ顔が見たいでしょうし、もらった方もありがとうの意味を込めてくれた人の目の前で開けるという慣習がありますよね。
そこで、プレゼントをもらった人にとって嬉しいものであれば良いのですが、そうではないことも多くある気がします。そうではなかった時に本音でそのことをいいにくですよね。
特に他人同士で行われる場合だと、「ありがとう、うれしい」というお礼はしますが本音は隠します。結果として、程度はあると思いますが、人間関係がギクシャクすることもあり得るのではないかと思います。
こうなってくると人間関係を良くする潤滑油ともいえるプレゼントが逆効果を生むのかもしれません。こうしたケースを避ける為の方法の一つとして、プレゼントをもらった人がそれを目の前で開けるという慣習を辞めるというのはどうなのかなと思います。
これはほんの一部のケース、例えば友人間でプレゼント交換をするなどの際において、わざわざプレゼントをもらったらその場で開けることをしなくても、角は立ちにくいだろうし、欲しくないものがプレゼントされがっかりしてもその本音を相手に知られにくくなるので、人間関係が悪くなるリスクがかえって少なくなるのではないかということです。
プレゼントは本来、渡した相手に喜楽の感情を与えたい為の慣習でもあるはずなのに、それが怒哀を与えてしまっては虚しいものになってしまいます。
でも、恋人間などのケースでは、プレゼントを目の前で開けるという行為を省く方が、その後の関係にリスキーなのかもしれませんので、あまり良い対処ではないとも思います。
もちろん相手の喜ぶものをちゃんとリサーチしておけばまるで必要性のない対処法で、そちらの方が絶対的に望ましいですね。